「もちろん私はどちらのチームもリスペクトするが、何かをトライしに行きたい」 ダークスーツに身を包んだハリルホジッチ監督が、ブラジル戦とベルギー戦に向けたメンバーを発表し始める。ここまではいつもと同じ光景だ。 だが程なくして、JFAハウスの記者会見場はどよめきに包まれる。招集リストには香川真司の名前も、本田圭佑の名前も含まれていなかったからだ。 だがこれはある意味で、自然な流れなのかもしれない。 ハリルホジッチ監督は先月のニュージーランド戦の際、こちらの質問に対して次のように断言している。 「今のところは、より多くの選手を見て、最終的に誰が残るかを見てみたい。その過程で、選手たちもレベルを上げていく。(今の状況は)このチームが見せられる、最高のレベルからはまだ遠い」 ちなみにハリルホジッチ監督はブラジル戦とベルギー戦に、岡崎慎司も加えた3人の招集を見送った理由として、パフォーマンスが上がって