5月19日、香港。香港プレミアリーグの授賞式では、日本人サッカー選手の福田健二(ドリームス・メトロ・ギャラリー、38才)が、「最受球迷歡迎球星」を受賞している。これはサポーター投票で1位になった結果。シーズンで「最も愛された選手に贈られる賞」である。 それは、一つの快挙だった。 なぜなら、一騎打ちとなったライバル、GKの葉鴻輝は香港代表のキャプテンで、W杯アジア予選では中国と戦ったとき、ホーム&アウエーを完封している。英雄として、香港では絶大な人気を誇る。香港のヒーローに、一人の日本人選手が優ったのである。 福田が日本人として、世界に誇れる選手人生を送ったことは間違いない。パラグアイを皮切りに、メキシコ、スペイン、ギリシャ、そして最後は香港と、彼は異国でその足跡を記してきた。現役生活21シーズンで6ヶ国、12チームでプレーしている。 「自分の中で"現役20年"というのを目指してきて、そこに