上下水道設備や電気が不要――。九州電力グループのニシム電子工業(福岡市博多区)が、ユニークな水洗トイレ「TOWAILET(トワイレ)」を開発した。太陽光を利用する独立電源システムで駆動し、排せつ物は微生物で分解処理するため、くみ取り作業も不要という“完全自己処理型”をうたう水洗トイレだ。 トワイレの外形寸法は2140×2920×2510mm、重量は1.5トン。出力1.5kW(キロワット)の太陽光パネルと8kWh(キロワット時)の蓄電池を組み合わせた独立電源システムを備える。そのため、電源がないところにも設置できる。 長期の利用でも、排せつ物がほとんど出ない独自の処理システムも特徴となっている。約3トンのタンクに貯めた水で汚物を流し、微生物によって分解処理を行う。特許出願中の独自技術で、残った汚泥が小さく分解されるまで処理を繰り返すため、10年などの長期使用においても汚泥がほとんど出ず、処理