太陽が手前の月に遮られて一部が欠けて見える「部分日食」が21日夕、日本全国で起こる。次に全国で日食が起こるのは10年後で、大半の地域で当分見られないことから、梅雨時だが天気に恵まれればぜひ観望しておきたい。観望には専用の日食グラスが必須だ。アフリカからアジアにかけての一部では、太陽と月が重なる際に月の周りから太陽がはみ出して見える「金環日食」となる。 国立天文台の資料によると、夏至にあたるこの日、部分日食が西の空で、東京では午後4時11分13秒に始まり、5時10分12秒に太陽の見かけの面積の最大36パーセントが欠けた状態となり、6時3分43秒に終わる。札幌では5時0分56秒に同18パーセント、京都で5時9分58秒に同42パーセント、那覇で5時16分41秒に同79パーセントと、南の地点ほど大きく欠ける。 国内では昨年12月26日にも部分日食があったが、全国的に天気に恵まれず観測が困難だった。