宇宙初期の星の爆発で放出された素粒子ニュートリノを世界で初めて捉えようと、観測施設「スーパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)の感度を上げて新生させた、と東京大学宇宙線研究所などの実験グループが発表した。タンク内の純水にレアアースのガドリニウムを加えた。爆発現象の理解や、宇宙でさまざまな元素ができた謎の解明につながると期待される。 スーパーカミオカンデは地下1キロにあるニュートリノの観測施設。内壁にセンサーを張りめぐらせた巨大なタンクに約5万トンの純水を貯めたもので、1996年に観測を開始した。 質量の大きい恒星は一生の終わりに「超新星爆発」と呼ばれる爆発を起こす。そのエネルギーの大半はニュートリノとして放出されるため、爆発の仕組みを明らかにするには、このニュートリノの観測を重ねていく必要がある。また、現在の宇宙にある比較的重い元素は超新星爆発でできたと考えられており、その解明のためにもニュー
![多彩な元素誕生の謎に迫る スーパーカミオカンデが「新生」 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/427ecd9ed1f5260b5848832f88ac0e83c677abda/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fscienceportal.jst.go.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F20200824_n01.jpg)