厚木市は12日、夏の恒例イベントの「あつぎ鮎(あゆ)まつり」について、ことしは花火大会などの夜間イベントを中止すると発表した。電力の供給不足に伴い、警備面などでの支障を懸念しての判断。夏の夜空から彩りが消えることに、地元からは落胆の声も上がっている。 市観光振興課によると、鮎まつりは、1947年に戦後復興のシンボルとしてスタート。打ち上げ花火を目玉に8月第1週の土日に実施しており、昨年は前夜祭も含めた3日間で、延べ75万人が訪れたという。 市は、東日本大震災発生後、開催の可否を協議。今月11日、小田急線の増発が難しい上に、機動隊などを被災地に派遣している県警が十分な警備体制を確保できない恐れがあることなどから、花火などの取りやめを決めた。 ことしは、「がんばろう!日本」をスローガンに8月6・7の両日に市や商工会議所が主催し、義援金活動や被災地の物産展、復興支援ライブなどを予定。オープ