中国・北京市は7日、微小粒子状物質PM2・5などによる深刻な大気汚染が8日から10日まで続くとして、初めて最高レベルの「赤色警報」を出した。車両の半分が走れなくなるほか、市教委は小中学校などの休校を指示。市民生活への影響が広がりそうだ。 同市は3月、大気汚染への応急対策を定め、4段階の警報レベルごとに政府や市民、企業などの対応を決めた。深刻な汚染が3日以上続くという赤色警報が出るのは初めて。 市全域で交通規制が行われ、偶数日は偶数ナンバー、奇数日は奇数ナンバーしか走れなくなる。市教委は市内の小中学校と幼稚園の休校・休園を指示した。企業は在宅勤務などの検討も求められる。 北京では先週も深刻な大気汚染が続いたばかり。初の赤色警報で暮らしへの影響が広がれば、不満が高まりそうだ。(北京=林望)