『怪盗白頭巾』(かいとうしろずきん)は、1935年(昭和10年)製作、同年前篇公開、1936年(昭和11年)後篇公開、山中貞雄監督による日本の長編劇映画、トーキー初期の剣戟映画である。 嵐寛寿郎プロダクションから日活京都撮影所に移籍した山中貞雄が、同時期に移籍した稲垣浩らの監督応援を受けて監督した作品である。原作として名を連ねている「梶原金八」は、山中、稲垣、八尋不二、三村伸太郎、藤井滋司、滝沢英輔、鈴木桃作、萩原遼の共同筆名で、脚本は三村が執筆した。日活が配給し、前篇を1935年(昭和10年)12月31日、後篇を2週間後の1936年(昭和11年)1月15日に、浅草・富士館等でそれぞれ公開した[1]。 前篇74分・後篇64分の巨編であったが、本作の上映用プリントの全篇は現存しておらず、東京国立近代美術館フィルムセンターはプリントを所蔵していない[2]が、1分に満たないフィルム断片が発見され