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2008年12月9日のブックマーク (6件)

  • 親族の構造が群構造として抽象される過程 - 数学屋のメガネ

    楽天のブログに次のようなエントリーをアップした。 「レヴィ・ストロースの「親族の基構造」における群構造の理解」、「クラインの四元群と親族の構造」(ライブドアブログ)、「レヴィ・ストロースの「親族の基構造」における群構造の理解」、「クラインの四元群と親族の構造」(はてなダイアリー)というエントリーで、親族の構造に関する婚姻規則についての数学的な考察を行った。ここでは数学的な群の説明に言葉を尽くし、議論の展開がきわめて数学的になった。群についてよく知らない人には分かりにくかったものと思う。 そこで説明したものを、数学的な言葉を使わずに、ある意味では文学的にそのエッセンスを感じられるような説明を考えてみたいと思う。数学的な概念を数式を使わずに正確に伝えることは出来ないが、そのイメージの質というものが伝えられるように努力したいと思う。 レヴィ・ストロースが婚姻の規則の中に群の構造を見出したの

    親族の構造が群構造として抽象される過程 - 数学屋のメガネ
  • クラインの四元群と親族の構造 - 数学屋のメガネ

    クラインの四元群というのは、元を4つしか持たない集合が満足する群構造を指す。群構造というのは、代数的な計算の構造を言い、任意の2つの要素を1つの要素に結びつける計算の構造を持つ集合を群と呼んでいる。具体的には、かけ算や足し算が持つような構造を抽象したものとしてイメージされる。 整数の足し算でイメージをすると、まずはその演算(足し算)が、整数の集合の中では閉じている、つまり答えがまた整数の中で見つかるということが必要になる。これは、どんな整数を具体的にとってきても、その足し算の答えがまた整数になっていることから確かめられるだろう。この閉じた演算に対して、次のようなことが言えるなら、整数の集合は足し算について群をなしていると言える。 1 任意の3つの整数a,b,cが結合律を満たす。 (a+b)+c=a+(b+c) 2 単位元(足し算をしても値が変わらない)が存在する。整数の場合は0が単位元にな

    クラインの四元群と親族の構造 - 数学屋のメガネ
  • レヴィ・ストロースの「親族の基本構造」における群構造の理解 - 数学屋のメガネ

    レヴィ・ストロースが、オーストラリアの未開族であるカリエラ族における親族関係の中に群構造を見出したのはよく知られている。婚姻の規則の中に、クラインの四元群と同じ構造があることを見出した。このことについて、今までの僕の感覚では、それまで誰も気づかなかった隠された構造(仕組み)を発見したことにレヴィ・ストロースの偉大さがあったと感じていた。 しかしこのような理解は、ある意味では複雑で難しいパズルの答えを見出したことの頭の良さに恐れ入ったというような感覚だったようにも思う。レヴィ・ストロースの天才性に偉大さを感じていただけであって、その内容(構造を見出したということの意味・意義)の偉大さを理解していたのではなかったような気がする。 つい最近手に入れた『思想の中の数学的構造』(山下正男・著、ちくま学芸文庫)というの中に、「構造」の発見という構造主義の視点がいかにすごいものであるかということを教え

    レヴィ・ストロースの「親族の基本構造」における群構造の理解 - 数学屋のメガネ
  • 須田鷹雄の日常・非日常

    札幌で、生まれてはじめて点滴を受けました。元気にテレビに出てるように見えますが死にかけです。直るまで更新できないのであしからず。 月曜付は川口の話を書いてしまったので1日ズレになるが、オリックスは月曜夜の試合で、無事2位通過を決めることができた。これによって、CS第2ステージのチケットが全くのノーチャンスになることは避けられてなによりである。 試合を決めたのは延長戦、3塁走者森山、バッター小瀬での「バレバレスクイズ」。これ、大石采配にはありがちなパターンである。 今年のオリックスというと、清原ばかりが話題になっていた一方で新しい選手の台頭が著しく、他球団のファンの皆さんはあまり各選手や球団そのもののことをご存じないのではと思う。そこで、CS観戦のための基礎知識+オリックスあるある、のようなものをまとめておきたい。 ○↑に書いたような「バレバレスクイズ」は、今後も出る可能性が高い ○

  • 子供と大人、あるいは技術的成熟度 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)

    子供の行動(文字通りの幼稚な行動)や、ある分野の初心者が犯す間違いパターンをみていると、人間の能力や傾向性に対し何らかの示唆を得られたりします。稚拙な行動というのは、たいてい「自然さ」を持っていて、自然だからこそ多くの人が同じパターンに陥るのでしょう。そのパターンが具合が悪いものなら矯正したほうがいいでしょうが、矯正には人為的/意図的(あるいは意志的)トレーニングが必要です。 ウチの子供達の話 長男が小さいときオバアチャンと電話で話していて、目の前のテレビにロボットが出てくると「ほらっ、いまロボットがでてきたでしょ、あのロボットはね…」とか説明を始めてオバアチャンを困惑させていました。次男が今より小さいとき、夢のなかにおにいちゃん(長男)が出てきたらしく、朝起きると「おにいちゃん、夢のなかであんときさー …」とオシャベリをはじめました -- 自分とおにいちゃんは同じ夢を共有していると思って

    子供と大人、あるいは技術的成熟度 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)
  • ホメオパシー - Skeptic's Wiki

    ホメオパシー(Homeopathy)は21世紀でもっとも成功している呪術である。つまり、暗示や思い込みによる効果以上のものはない。なぜそう考えるかはホメオパシーの非科学性の項目を参照。 ホメオパシーは「水に溶けているどんなものよりも、何も溶けていない水のほうがよく効く」という矛盾を孕んでいる。 出典:「The difference between Hahnemann and Darwin」 U. Kutschera, Skeptical Inquirer, Vol. 32(1), 26-27 (2008) Samuel Hahnemann(1755年 - 1843年)がホメオパシーを創始したとき、まだ物質の基構成要素としての分子や原子の存在は確認されていなかった。よって、希釈を繰り返していけば、いつかは成分分子が1つも存在しない状態になるとは考えてもいなかったのだろう。ハーネマンの発想自