「ライブ・ア・ライブ」。 1994年秋にスクウェアから発売された、スーパーファミコン用RPG。スクウェアが小学館とタイアップし、小学館の雑誌に作品を掲載している漫画家七人をキャラデザインに登用したことと、この七人がそれぞれキャラデザインを担当する七つの異なるシナリオがあり、それぞれストーリーもシステムも異なるということが話題になっていた。 実のところ「ライブ・ア・ライブ」は、見た目の印象とは裏腹に重苦しいストーリーが展開されているゲームだった。だがそのストーリーには、ただ重苦しく暗いというだけではなく、もっと深いレベルでプレイヤーの心に訴えかけるものが隠されていた。プレイヤーが気づくにせよ気づかないにせよ、以下に述べるような「読み方」が可能だということを示したい。 これまで主流だったゲームのキャラクターは、たとえていうならおとぎ話の登場人物だった。決められた役割を担ってプレイヤーに操
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く