「ロジカルシンキング」がビジネスパーソンの中で流行って暫く経つ。その影響もあって、「ロジカルであること」を人に求める方が非常に増えたように思う。 だが、物事には必ず正の部分と負の部分、両方が存在する。 一つのエピソードがある。 ある会社で「webでのマーケティング」について話題が持ち上がったときのことだ。ある部下が上司である課長に提案した。 「Facebookで、ウチの社員の紹介をひとりひとりやれば、お客さんに親近感を感じてもらえるのではないか、是非、試してみたい」 と熱く語り、資料を配った。よく見ると彼の持ってきた案はなかなか突拍子もないものであった。 だが、課長は答えた。 「Facebookでなければいけない理由、ウチの社員の紹介をしなければならない理由を説明せよ」 部下は言った。 「Facebookでなければならない理由は特にないのですが、ユーザー数が多いのと、親近感は商売に良い影響