重力波と言われると、宇宙論などに登場するブラックホールのような重い天体が発生させる時空曲率の乱れを想像してしまいますが、実は大気圏内で発生する重力波現象も存在しています。 こちらは大気重力波と呼ばれていて、大気が山の斜面をなどを昇ることで本来の位置より高い場所へ来てしまったときに起きる浮力振動という現象が原因となって発生します。 大気重力波は、昔はただのノイズのような扱いでしたが、近年は観測技術の向上によりその重要性が認識されてきて、集中豪雨などの極端な気象にも影響を与えていることがわかっています。 大気の振動であるため、通常この現象を目で見ることはできませんが、日本の気象衛星「ひまわり8号」はこの大気重力波が雲を生成、消失させることで広範囲へ伝わっていく様子を映像で捉えることに成功しました。 これは非常に珍しい映像で、気象学者のAndrew Miskelly氏が自身のTwitter上で紹
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