公務災害の認定を求めて申請した後、記者会見する富松さんの父幹夫さん(中央)と母貴子さん(左)=大分県庁で2019年6月4日午前11時32分、田畠広景撮影 大分県福祉保健企画課主事の富松大貴さん(当時26歳)が昨年6月に県庁内で自殺した問題で、富松さんの遺族が4日、自殺したのは過重労働でうつ病を発症したのが原因などとして、民間の労働災害に当たる「公務災害」の認定を地方公務員災害補償基金県支部(支部長=広瀬勝貞知事)に申請した。遺族はその後、県庁で記者会見を開いて「県の対応には不信感がある。県にはサービス残業をさせる体質があるのではないか」と問いかけた。 公務災害認定を申請したのは、富松さんの父幹夫さん(60)と母貴子さん(59)。遺族側弁護士によると、富松さんは2018年6月9日午後11時ごろ、県庁舎内の同課で首をつって自殺した。当時は未経験の決算業務に追われていたが、十分な引き継ぎや他の職