27日の東京株式市場は、世界的な景気減速が長期化するとの不安が高まり、日経平均株価は03年4月28日につけたバブル後の最安値7607円88銭を大きく割り込んで取引を終えた。終値は、前週末比486円18銭安い7162円90銭。82年以来、約26年ぶりの安値水準まで落ち込んだ。 東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同59.65ポイント低い746.46で、TOPIXも03年3月に記録したバブル後最安値の770.62を下回った。出来高は30億9千万株。 増資の検討が報道された大手銀行を含めて金融株が大きく下落。外国為替市場で引き続き円高が進んでいることから、業績悪化懸念が広がった自動車や機械などにも売り注文が相次ぎ、日経平均株価の下げ幅は一時500円に達した。