急速な環境変化に適応する「継続学習」「学び直し」という考え 「リカレント教育」とは、OECDが1970年の教育政策会議で提唱した生涯教育のひとつである。リカレントとは「反復」「循環」などを意味する。個人が若年期の学校教育を終えたのち仕事や家事などに従事してからも、希望と必要に応じて大学等の教育機関に正規の学生として戻り、繰り返し教育を受けられるというもので、「社会の変化に対応するため、生涯を通じて教育を受けることが必要である」という考え方に立脚している。社会の急激な変化のなか、既存の知識や技術が古くなり使えなくなってしまうことを防ぐために、知識や技術を更新していくのが狙いだ。日本においても、産業構造が変化し科学技術も急速に発展するなかで、企業内教育のみでは不十分になってきていることから、近年注目され始めた。 「人づくり革命」においては、国民一人ひとりの能力を向上させ、就業機会と教育機会を均