東京電力福島第一原発事故を受け福島県が実施している県民健康管理調査で、警戒区域や計画的避難区域に指定されている飯舘村など3町村の一部住民の外部被曝(ひばく)線量を推計したところ、約半数が、一般人の年間被曝基準値の1ミリ・シーベルト以上だったことがわかった。 原発周辺の住民の外部被曝量の実態が明らかになるのは初めて。 県などによると、ほとんどは5ミリ・シーベルト以下で、10ミリ・シーベルト以上は約10人いた。最大は同原発の作業員の37ミリ・シーベルト。住民の最大の被曝量は14ミリ・シーベルトで、原発事故から避難する際、放射線量の高い地域を通って被曝した可能性があるという。 県民健康管理調査は原発事故時の全県民が対象。警戒区域や計画的避難区域の飯舘村、浪江町、川俣町山木屋地区の住民約2万9000人については、6月下旬から7月中旬にかけて、先行して問診票を郵送し実施。今回の結果は、そのうち
同じ放射線量を、時間をおいて何回かに分けて浴びた場合には、障害はこれより軽微になる。1回ごとの小さい線量による損傷が効果的に修復されているのであろう。 ここで医療による被ばくについても述べておこう。X線検診やCT検査などの放射線診断は非常に有効な手段なので、病気でない人も日本では年間平均2mSvの放射線を浴びている計算になる。このような検診で1回に浴びる量は少ないが、病気が疑わしい場合の念入りな検査では、数十ミリシーベルトも浴びる。しかし、この程度では放射線障害が発生することはないといえよう。 一方、がんを放射線で治療する場合は100Sv(100,000mSv)もの照射を行なう。全身にこれだけ照射すると即死するので、がんの患部以外には放射線ができるだけあたらない工夫をすることは言うまでもないが、それでも患者は局部的になんらかの放射線障害を受けざるをえない。この場合は、がんが治るメリットと放
東京電力は9日、福島第一原子力発電所事故の復旧作業の陣頭指揮を執り、12月1日付で病気療養のために退任した吉田昌郎・前所長(56)の病名を食道がんと発表した。 3月11日の事故以降の被曝量は70ミリ・シーベルトで、病気との関連性は否定した。今後は治療に専念するという。吉田前所長が9日、同発電所を訪れ、作業員にあいさつし、その中で明らかにした。
東京大学は9日、学位論文などで他の研究者の論文を盗用していたとして社会科学研究所の安藤理(さとる)助教(33)の博士学位を取り消すと発表した。 同大で博士学位が剥奪されるのは、昨年3月に論文盗用が発覚したトルコ人助教に続き2人目。安藤助教は「基礎的なマナーが欠如していた」などとして盗用を認めており、同大は今後、処分も検討する。 同大によると、安藤助教は2009年7月の博士学位論文で、福祉国家を巡る記述について他の研究者の文献から評価などをそのまま盗用していたケースが14か所見つかったという。また、今年3月に発表した2本の論文でも無断引用などが見つかり、約5割が盗用だったと判断した。 安藤助教の論文で不正があったとする指摘が寄せられ、同大は今年5月から調査を行っていた。学位論文を元にした安藤助教の著書でも盗用が見つかり、同大は出版社に出版の差し止めを要請した。
満月が地球の影にすっぽり入る「皆既月食」が10日夜、全国で観測できる。南の空高く、明るく輝く満月が徐々に欠け始め、「皆既」の状態が約52分間続く。始まりから終わりまで約3時間半の「天体ショー」を全国で観測できるのは、00年7月16日以来11年5カ月ぶりという。 【写真特集】赤銅色の神秘 北海道で観測された皆既月食 月食は太陽、地球、月が一直線に並び、月に当たる太陽光を地球が遮るために起きる。地球の影に月の一部が入った状態が部分月食、完全に隠れると皆既月食だ。 太陽光のうち波長が長い赤い光だけは、地球の大気で屈折し月に届くため、皆既の間も赤銅色に見える。火山の噴火などで大気中にちりが多い時には、黒っぽくなる。 今回は全国どこでも午後9時45分に月が欠け始める。皆既は午後11時5分から同58分まで。満月の形に戻るのは11日午前1時18分。【比嘉洋】 【関連記事】 <天気予報>10日
印刷 「女は派遣を望んでいる? NO!」。国会近くでのぼりを立て、抗議する「オンナ・ハケンの乱」。派遣切りにあった女性らが、「派遣法を修理しろ〜」と替え歌でアピールした=11月29日、東京・永田町、仙波理撮影 勤労世代(20〜64歳)の単身で暮らす女性の3人に1人が「貧困」であることが、国立社会保障・人口問題研究所の分析でわかった。2030年には生涯未婚で過ごす女性が5人に1人になると見込まれ、貧困女性の増加に対応した安全網の整備が急がれる。 07年の国民生活基礎調査を基に、同研究所社会保障応用分析研究部の阿部彩部長が相対的貧困率を分析した。一人暮らしの女性世帯の貧困率は、勤労世代で32%、65歳以上では52%と過半数に及んだ。また、19歳以下の子どもがいる母子世帯では57%で、女性が家計を支える世帯に貧困が集中している。 貧困者全体の57%が女性で、95年の集計より男女格差が広がっ
「フェラーリの事故なんて聞いたことない。高級車だけあって安定性も良いはずなのに……。自分は乗ったことさえないけど」(山口県警幹部) 山口県の中国自動車道で4日、フェラーリやランボルギーニなどの高級スポーツカーを中心に14台が大破した多重衝突事故。被害総額は2億円から3億円とも試算され、「世界で最も高額な事故」として、国内外で報道された。 幸いにして死者や重傷者はいなかったものの、事故車の内訳は、フェラーリ8台、ランボルギーニ1台、ベンツ3台。もっぱら気になるのは、事故を起こしたドライバーに、保険金が支払われるのか否かだ。 大手損保によると、「故意による事故、もしくは、運転者の重大な過失が判明すれば支払われない」という。今回の事故は、さすがに故意ではなさそう。では「重大な過失」に相当するのか? 事故の概略を振り返ってみよう。 県警によると、現場は片側2車線の上り線左カーブで「以前か
東京電力福島第1原発事故で、1号機の原子炉を冷却する非常用復水器(IC)が津波襲来から1時間以内に再稼働した場合、炉心溶融に至らなかったことが8日、原子力安全基盤機構(JNES)の解析で分かった。ICは電源が失われても動く唯一の冷却装置だが、ICにつながる配管の弁が閉じ、機能を果たせなかった。迅速に弁を開ける方法を準備していれば、炉心溶融は避けられた可能性がある。 解析は経済産業省原子力安全・保安院がJNESに依頼し、9日に発表する。 1号機は3月11日の津波で全電源を喪失、原子炉に水を注入する緊急炉心冷却装置が使用不能になった。2系統あるICは放射性物質を閉じこめるため、電源喪失に伴い弁がすべて閉まるよう設計されており、地震発生後は断続的に動いたが津波後に閉じた。2時間40分後の午後6時18分、蓄電池が復旧して弁が開き、7分だけ稼働したものの、運転員がICの冷却水不足を懸念し手動で停
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