◇重い決断、罪悪感消えず/医師の配慮、妊婦の覚悟必要 妊娠中に胎児の状態を調べる出生前診断を考える連載「こうのとり追って」第4部(3月27日〜4月3日)に多くの反響をいただきました。おなかの子に重い疾患が判明して出産を断念した体験や、医療に携わる立場からの声など、寄せられた思いを2回にわたり紹介します。【下桐実雅子、五味香織、斎藤広子、久野華代】 「夫婦で決めたことだから後悔しないと思った。でも、あの時の選択が正しかったのか……」。埼玉県川口市の女性(28)は昨春、我が子に重い心臓病があると指摘され、妊娠18週で出産をあきらめた。「少し考える余裕ができた時に連載を読んだ」と、複雑な思いをメールで寄せた。 決断までに4カ所の病院を訪ねた。ある医師に「心臓病のお子さんを育てるの、大変ですよ」と言われ、深刻さを実感。「生まれてもすぐに亡くなるかもしれない状況で、妊娠を継続する自信がなかった」とい