NHKの「日曜美術館」を見ていた。 今日は公式ホームページによると「一本の糸からさまざまなアートを生み出す知的障害者の人々」を取材したもので、さまざまな作品と作者について施設長の福森伸さんと詩人の蜂飼耳さんがコメントする内容だった。 本当にすばらしいアート作品がたくさん紹介された良い番組だったのだが、一つだけ気になる部分があった。 ニャンちゅうである。 それは、糸が複雑に絡まったような生命力のあるアート作品を作る溝口ゆかりさんを取材する部分のことだった。 カメラの前で一心不乱に糸を縫い合わせた塊を作った溝口さんが、青と黄色の完成作品を手渡しながらこういったのだ。 「ニャンちゅう!」と。 まさかのニャンちゅう。 取材者は聞き取れなかった、というよりニャンちゅうを知らなかったらしく、「ニャンコ…?猫?」と聞き返し番組は進んだ。 だが僕らは知っている。あの青と黄色の塊は、おそらく溝口さんの中では
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