農地3~5センチ削り除染 除去土の処理課題 農水省報告 福島第1原発事故で汚染された農地について、農林水産省は14日、表土を3~5センチ削り取って除染するのが最も効果的だとする見解をまとめ、民主党農林水産部門会議に報告した。ただ、大量の汚染土が出ることから、表土と地中の土を入れ替える「反転耕」など別の方法も検討するべきだとしている。 農水省は福島県の福島県飯舘村と川俣町で5~8月、農地除染の実証試験を実施。それによると、放射性セシウムの95%は深さ2.5センチまでの土壌にあることが分かり、4センチ削ると土1キロ当たり1万370ベクレルだったセシウム濃度が75%低減した。 課題は表土を4センチ削ると1ヘクタール当たり400トンの土が排出される点。農水省はコメの作付けを制限した5000ベクレル以上の農地が福島県内に約8300ヘクタールあるとみており、セシウム濃度が高い地点で厚めに5センチ削