原子炉でメルトダウンが起きた場合に備え、資源エネルギー庁などが水素爆発を防ぐ新たな装置の開発を進めていることが分かりました。 資源エネルギー庁は、「薄型コアキャッチャー」と呼ばれる装置について、国内すべての原発への設置を目指してメーカーに依頼し、開発を進めてきました。核燃料がメルトダウンし、建屋の底のコンクリートが溶けて水素爆発が起きることを防ぐのが目的で、直径は約6mで、内側は熱を逃がしやすい銅でできています。 東芝原子力システム設計部・薄井秀和部長:「必ずしもこれが必要だ、これがなきゃだめとは思わないが、(安全対策の)手段の一つとして開発し、実際に使えるものにする」 しかし、国内の原発への設置について、原子力規制委員会は「追加の工事が現実的に不可能」として、資源エネルギー庁と意見が対立しています。