本稿で紹介するshd-tcp-toolsは、ポートフォワーディング(ポート転送)、ロードバランシング(負荷分散)、レートリミティング(転送速度制限)をTCP接続に施すためのツール群をまとめたものである。これが役立つのは、SSHサービスを提供したいが長時間に及ぶ単一のSCPオペレーションがサーバのインターネット接続を食い尽くしてしまわないよう、各ユーザが利用できる帯域幅に制限を設けておきたいという場合だ。 確かにポートフォワーディング機能はSSH自身にも用意されているが、これにshd-tcp-toolsを併用することで、ポート転送に対するレートリミティングが可能となる。ただしshd-tcp-toolsはTCPレベルで動作し、認証および暗号化に関する有効な機能を有していないため、SSHのポートフォワーディング機能をshd-tcp-toolsにて置き換えられるという訳ではない。つまりSSHとsh
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