国連の推計によると2023年、インドは中国を抜いて、人口世界一になった。筆者は現在、インド第3の都市圏、ベンガルールに居住するが、どこからともなく集まってくる人の多さには、毎日驚かされる。日本の10倍以上の人口を擁するため、当然と言えば当然だが。 しかしそんな中、インドの合計特殊出生率の低下に警鐘を鳴らす記事を当地メディアが掲載した。7月11日の世界人口デーに合わせてのことだった。そう聞くと、「インドで少子化?」と意外に思われる読者も多いかも知れない。 そこで本稿では、データを基に解説していく。 この先40年は人口増が見込まれる まずは、インドの人口推移を見てみよう。 図1のとおり、1960年時点で、人口は4億4,083万人だった。それが2023年に14億2,202万人に達し、現在も大きく増え続けている。国連の推計では、インドの人口は2064年に16億9,704万人でピークを迎える。そのた
![インドでじわり広がる少子化 | 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e30857bab6cb9ff715a2564dea311a098171aa7f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.jetro.go.jp%2Flibrary%2Fimages%2Fsns%2Flogo1200_630.png)