今回は最近読んだ『スタートアップの経済学』の中で知った概念「新規性の不利益(liability of newness)」を紹介したい。 過去の経験から“起業や新規事業の立ち上げ当初は苦労することが多いなー”という感覚に持っていたが、「新規性の不利益」という概念を知ったことで、具体的に何に苦労するのか、なぜ苦労するのかを理解することができた。 新規性の不利益とは新規性の不利益とは、企業の「新しさ」に起因する様々な不利益のこと。 起業や新規事業の立ち上げ時には、以下のような不利益が企業を襲う。 【ヒトの観点】 ・経験が乏しいため、経営や技術などの多くの面でスキルや能力が足りない ・「ルーティン」と呼ばれる繰り返し行われる運営上の手順がない ・トラックレコード(実績や履歴)がないため、採用に苦戦 【モノの観点】 ・商品開発に必要な、有形/無形の資産(設備、知的財産など)がない ・取引先の開拓が必
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