【研究者】 代表者:吉田一貴(鹿児島大学大学院連合農学研究科博士課程2年[佐賀大学配属]、日本学術振興会特別研究員) 分担者や協力者:真田幸代 博士(農研機構 九州沖縄農業研究センター)、徳田誠 准教授(佐賀大学農学部、鹿児島大学大学院連合農学研究科)、黃守宏 博士(台湾嘉義農業試験分所) 【研究成果の概要】 水稲などの害虫であるヒメトビウンカ(カメムシ目:ウンカ科)の飼育系統から、共生細菌が引き起こす「オス殺し」に対する抵抗性遺伝子の存在を確認し、その遺伝様式を明らかにした。本成果は英国王立協会発行の英文誌にオンライン掲載された。共生細菌が引き起こす「オス殺し」は未だ謎が多く、またそれを無効化する抵抗性遺伝子の存在や遺伝様式については、これまでに世界で3例しか報告されていなかった。今回の報告は、カメムシ目昆虫におけるオス殺し抵抗性としては世界初、また、「晩期型オス殺し」(卵や若齢幼虫でな