中国の国有企業が進めている銅鉱山の開発計画に伴い、アフガニスタンにある貴重な遺跡が破壊される可能性が高まっています。 東洋と西洋をつなぎ、その文化の交流に大きな役割を果たした「シルクロード」のルートの1つがこの遺跡を通っていて、日本の研究者などからは保存を訴える声が上がっています。 貴重な遺跡に迫る消滅の危機 破壊される可能性が高まっているのは、アフガニスタンの首都・カブールの南東40キロほどのところにあり、紀元前2世紀から紀元後8世紀ごろのものとみられるメス・アイナク遺跡です。 “銅の泉”という意味を持つこの遺跡の周辺には大量の銅鉱石が埋蔵されていると考えられ、2007年、中国の国有企業がアフガニスタン政府と30年契約を結んで採掘を行う権利を取得しました。これに伴って、アフガニスタンの情報文化省や研究者などが遺跡の重要性を訴えたところ、2009年からことし12月末(=今月末)までと期限を