中国、北京の大気汚染について、中国の研究機関は、健康に影響を与える光化学スモッグの原因となる有害物質が検出されたと発表し、早急な対策が必要だと警告しています。 中国の国営メディアによりますと、政府系の研究機関「中国科学院」の研究チームが先月、北京とその周辺の天津や河北省で大気を調べたところ、目の痛みや呼吸障害などを引き起こす光化学スモッグの原因となる粒子状の有機化合物が検出されたということです。 研究チームによりますと、1940年代から50年代にアメリカのロサンゼルスで深刻な被害をもたらした光化学スモッグと同じ有害物質が含まれ、発がん性があると指摘していて、分析に当たった中国科学院の専門家は「健康にとって極めて有害なものだ」と警告しています。 そのうえで、中国の専門家は、深刻化する大気汚染を抑えるために、自動車の排ガス規制を強化したり、工場の煙から有害物質を取り除く装置をつけたりするなどの