今回は、更年期障害と証を考慮した漢方薬の選択について。 実証タイプの人では、身体症状(のぼせなど)と精神症状(抑うつ、不安、不眠)の所見にかかわらず、三黄瀉心湯が推奨されていることがわかる。(三黄瀉心湯がマイクロソフトIME2010で一発で出るなんて凄くないか?) また、実証傾向の人の更年期障害の身体症状には広く桂枝茯苓丸が推奨されている。体の強い人への桂枝茯苓丸は定番である。 それに対し、体の弱い虚証タイプの人には当帰芍薬散が推奨されている。これはどちらかというと精神への方向にむしろ推奨されているのに比べ、桂枝茯苓丸はそれほどではない。 体の弱い人の更年期障害で、精神面の変調に対しては当帰芍薬散か柴胡桂枝乾姜湯が推奨されている。(柴胡桂枝乾姜湯はなぜかIME2010で出ない) 中間証の人は加味逍遥散である。(中間証からやや弱め。神経症にはよく使われる漢方) また、実際にこのように判定する
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