あけましておめでとうございます。今年もよろしく。 新年、最初のエントリは精神科に関係のない記事をアップすることが多いが、今年に限れば、無関係の記事が続いていたので、精神科の話にした。 一般的に重いインフルエンザに罹患すると、感染症治癒後にそのままうつ状態に至る人がいる。これはそう見えるだけではなく、過去にインフルエンザの大流行とその後、うつ状態に移行した論文がかなり昔に発表されている。重いインフルエンザは、うつ病、うつ状態に関しては悪化要因なのである。 ところが、躁状態ないしちょうど興奮状態にある統合失調症の人は精神症状が改善するケースが散見される。これは上の話を総合すると、インフルエンザなどのウイルス感染症がその人のテンションをかなり低める傾向があることを意味している。 最も良いのは、躁状態が改善してしまう人である。重く処方しなくてはならないところが、そこまでしなくて済むことがある。特に
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