顔の変形やあざ、まひ……特徴的な外見のため好奇の目にさらされ、学校や就職、結婚で差別を受ける「見た目問題」。生まれつき、顔の右側にあざのある大学4年生の彩さん(21)が、インスタグラムで自らの顔を公開し、大きな反響を呼んでいます。なぜ公開したのでしょうか。彩さんに話を聞きました。(朝日新聞文化くらし報道部記者・岩井建樹) 【画像】顔のあざを公開した女性のインスタ写真 「かわいそう」じゃない 都内の駅の改札口で、彩さんを待ちました。やってきたのは、笑顔がすてきな、どこにでもいる大学生。違うのは、顔の右側に薄い紫色のあざがあることです。 生まれつき「単純性血管腫」があり、毛細血管が拡張しているから、紫色に見えるといいます。中学1年生の冬まで、年3回ほどレーザー治療を受けてきました。あざに痛みはなく、見た目以外の症状はありません。 彩さんは今年4月4日、3年ほど前に始めたインスタグラムへの約10