心に残る名曲やヒット曲の誕生秘話や知られざるエピソードを紹介する連載「歌っていいな」の第2回は、ミリオンヒットを記録したKinKi Kidsのデビュー曲「硝子の少年」です。今回は、作詞を手掛けた松本隆さんと、作曲を手掛けた山下達郎さんが、この曲に込めたある思いが明かされます。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 97年7月21日に発売された「硝子の少年」は既にトップアイドルとなっていたKinKi Kidsの満を持したデビュー曲だった。作詞家松本隆さんは、ジャニーズ事務所から「10代の少年をテーマにした曲を作ってほしい」と制作を依頼された。 松本さんは1970年(昭45)代初頭、4人組ロックバンド「はっぴいえんど」(細野晴臣、大滝詠一、鈴木茂)で活躍し、作詞家に転向。日本レコード大賞曲「ルビーの指環」(寺尾聰)「赤いスイートピー」(松田聖子)「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)などの大ヒット曲を連発。“シ