横浜の寮を引き上げて故郷に帰ると、両親から「ずっと野球をやってきたわけだし、少しゆっくり休んだら? 野球以外の世界に触れるのもいいと思うよ」と労われた。 プロ野球選手からホテル清掃員に… しかし、人間は生きているだけでお金がかかる。じわじわと貯蓄が減っていく現実に焦りを覚え、引退から約半年が経過した3月から、人生初のアルバイトをすることにした。 友人に勧められた求人サイトから応募し、松江市内のビジネスホテルで清掃員として働いた。 部屋のゴミを捨て、使用済みのベッドシーツを外し、真新しいシーツを設置する。ついこの前までプロ野球の世界で戦っていただけに、体力は人並み以上にある。業務をキツいと感じたことはなかったが、「やっぱり、お金を稼ぐって大変だな」。労働の大変さを噛みしめた。 アルバイトは続けた。だが、「ハローワーク」などに赴き、本格的な就職活動をするとなると、少なからず抵抗感があった。 「
![20歳で驚きの引退“あのDeNA選手”はホテル清掃アルバイトを経て…田部隼人が語る“その後”「逃げちゃったのは自分」「初めての履歴書作成」(井上幸太)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/825f8cc72cc0afb477ce1d6ad5fce61eb6099e1d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F4%2F-%2Fimg_b474308c39b4428d15e83843b8606c1f46419.jpg)