山手線に乗っていたら、隣にいたマダム2人組の話が聞こえた。 マダムA「うちの息子、今、京都で働いてるのよね。自分で出て行ったくせに、『一人暮らしは不便だ』って言うのよ。こないだも見に行ったけど、洗濯物がたまっちゃってた」 マダムB「家政婦雇うしかないんじゃない」 マダムA「そうなの、それも考えたんだけどね。でもそれはそれでやっぱり大変だからねえ」 読んでいた本の内容が全く頭に入ってこなくなり、「一人暮らしは不便」というキーワードがグルグルと私の頭の中を回った。一人暮らしの生活はすべてを一人でやらなきゃいけないから、分担できないという点で確かに大変ではある。だけど、そこで「不便」という言葉が出てくるって、凄いな。 自宅にやってきたお母さんに、「いつも家事してくれていたっていうのが一人暮らしして分かったよ。ありがとう」とか「母さんがいないとからきしダメなんだ、俺」みたいなお母さんへの気遣い的な