夫からDVを受けている奥さんは、離婚ないし別居しない限り、それから逃れることなどできない。 またDV夫を精神科病院に連れていくことはもっと困難である。 DV夫が奥さんを殺すとか、誰が見てもDVによる大怪我と見なされるくらいのことが起こればやっと警察が介入する。DVは民事的な事例と思われているのかもしれない。事情を聴取された際に、奥さんが夫から受けた怪我と言わないこともあるからである。 DV夫は社会的には成功していて、世間からの評価が高いことも稀ならずあり、いわゆる外面が良い人物だったりする。ここで言う、社会的成功とは、会社社長、大学教授、医師や歯科医などである。 このようなDVは、自宅で酷いことが起こっていても、情報が外部に出てきて大問題になることは滅多にない。まして、DVが理由で本人を精神科病院に連れて行くことは更に困難なことである。 稀に、DVが理由で奥さんが精神科病院に相談に来られる