高性能端末の開発・製造に進出する中小企業が相次ぐ。自前で開発したハードを使った、新規ビジネスも登場している。震源地は米グーグルが主導する無料OS「アンドロイド」だ。 10.1インチのタッチパネルに、米グーグルのOS(基本ソフト)「アンドロイド」と非接触ICカード「フェリカ」を世界で初めて同時搭載する新端末。携帯電話や家電に詳しい人がこれだけ聞けば一体どこの大手メーカーが開発したのかと思うだろう。しかし、開発元は従業員数わずか26人のIT(情報技術)ベンチャー、イデアクロスだ。 同社の新端末「NEXTOUCH(ネクスタッチ)」の価格は5万9800円で8月中に発売する。飲食店や美容室、不動産など消費者向けサービスの店舗を持つ企業に売り込む。画面に表示された広告に来店客がフェリカを搭載した携帯電話をかざせば、電子クーポンを受け取れる。イデアクロスの本業はEC(電子商取引)サイト構築や販売管理など