気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 筆者が英国の勅許会計士として駆け出しの頃、隣の席で長電話をしながら、早口のフランス語をまくし立てている英国人の同僚がいた。電話の後、「驚いたよ、ネイティブスピーカーみたいだね」と言うと、「ジャージー島生まれだから、当前だよ」という、予期せぬ答えが返ってきた。その時はピンとこなかったのだが、後にこの島を訪れてみて合点がいった。英国よりもフランスの方が近いのだ。仏ノルマンディー沿岸部までわずか16キロに対し、英国本土までは160キロある。 チャンネル諸島は、「ジャージー」と「ガーンジー」という2つの構成主体より成る。最大の島は、英国とフランスの香りが絶妙にブレンドされた風光明媚なジャージー島だが、最大と言っても伊豆大島より少し大きい程度であり、ほ