羽田空港の格納庫で7日、戦後初の国産旅客機YS11の量産1号機が一般公開された。国立科学博物館が所有しているが、約11年間も一般公開せず、政府の事業仕分けで活用を求める意見が出ていた。 YS11は、昭和37年に試作機が初飛行、計182機製造された。公開された機体は、試作2機に次ぐ量産第1号で、40年から、当時の運輸省の飛行検査機として活躍し、平成10年に引退した。11年に科学博物館が譲り受けたが、公開されてこなかった。基本的な整備と格納庫の賃貸で年約900万円の費用がかかっているという。 公開は夏休みイベント「羽田空港と日本の空展」の一環で、7、8日の2日間、事前に申し込んだ約160人が見学。 博物館は「事業仕分けの指摘を謙虚に受け止めた」としており、9月にも羽田である「空の日」のイベントで、一般公開する予定。