今や採用市場で、「新卒」を凌駕しつつある第二新卒。 人気企業も続々と、採用に乗り出している。 どんな人材なら採用し、どういう人はお断りなのか。 まずは、人気企業69社の人事部の回答を――。 (AERA編集部・片桐圭子) 「新卒の採用は、もうやめることにしました」 そう話す人事担当者に出会った。東京駅前の話題の新名所「新丸ビル」や、吉永小百合さんが「液晶の理想郷」とCMするシャープの亀山工場をはじめ、多くのビルや工場、美術館などで使われる業務用加湿器を作るメーカーで、国内シェアの50%を誇る。ここ数年は業績もよく、人手が足りないのに、どうしても新卒が採れないのだ。 就職情報会社に400万円も支払ったのに、一人の学生も採用できなかったばかりか、会社訪問もゼロだったという年もある。 ■潜在人口は400万人 会社の名前は、ウエットマスター(本社・東京)。人事本部長を務める増野和弘さんは言う。 「最