宮崎県県内でも特に畜産が盛んな都城市や西諸地区を担当していて、気になることがあった。 取材で牛舎を訪ねると、なぜか、よく猫を見かける。インターネットで「牛舎 猫」と入力して検索してみると、猫が牛と仲良さそうにしている様子や、ワラの上でくつろぐ画像が大量にある。牛と猫の関係を確かめに、改めて牛舎に向かった。 うだるような暑さの中、都城市高崎町で和牛270頭を飼育する増田宏さん(50)を訪ねた。牛舎近くの倉庫に入ると、2匹の猫がいた。寝そべったり、水を飲んだり。作業をする増田さんや、飼料の運搬車も近くを行き来するが、全く気にする様子はない。 「今日は少ない方。普段は5、6匹かな」。猫の集団が姿を見せるようになったのは5年ほど前。飼っている意識はなく、名前も付けていない。「猫も飼われているつもりはないでしょうね」 増田さんは、猫が来るようになって牛舎の異変に気付いた。まず、飼料のトウモロコシなど