新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店や学校が休みとなり、農水産品の販路を失った生産者が苦境に立たされている。そんな生産者を支援しようと、インターネット通販サイトやスーパーマーケットなどが行き場を失った食材の販売に乗り出している。 【新型コロナ 感染した?と思ったら…】 農水産品の生産者向け直販サイト「食べチョク」は、3月中旬から特設コーナーを作り新型コロナで販路を失った生産者に出品を呼びかけている。サイトに出品している熊本県天草市の魚の養殖業者「ふく成(なり)」は、卸先である料亭などの休業で3月の売り上げが前年同月と比べ6割減少。「このままでは事業が立ちゆかなくなる」とマダイの切り身を出品したところ、10日間で約400件の注文があった。平尾有希専務(38)は「本当にありがたい。おかげで雇用も維持できる」と話す。 兵庫県・淡路島の農家「淡路島ほっこりファーム」も、出荷先を失った新タマネギなど