この間、中東における人質事件に絡んで「テロリストとは交渉しない」「テロに屈するな」といった「勇ましい」論調が社会を賑わせ、「解放交渉すべきだ」という意見が上がると「テロに同調するのか」「テロリストに味方するのか」などと恫喝して沈黙させられるケースが散見された。国会では、某参議が反テロ決議に棄権しただけで「非国民」などと蔑まれ、殆ど戦時体制と化している。 日華事変・日中戦争が始まると、それまでは辛うじて保たれていたわずかな言論の自由も失われ、軍部批判はもちろんのこと、戦争反対や平和を訴えただけで「非国民」「支那人の手先」と呼ばれ、特高に密告されて逮捕、牢獄で拷問を受ける社会になった。それまでは共産党員と完全なシンパのみを対象にしていた治安維持法が拡大解釈されて、合法社会主義者、反戦運動家、さらには自由主義者や宗教家にまで対象を広げていった。私の祖父が、市電に乗っていて皇居の横を通過した際に遙
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