異例のスピードでの“左遷人事” 警視庁は当時、飲食を伴う会合は外部の人も含めて4人以下にするよう内部通達を出していた。これを無視した元署長に対して、陽性判明の翌日という異例のスピードで警務部付とする異動が発令された。事実上の“左遷人事”に、警察関係者の間では「見せしめだ」と衝撃が走った。警視庁内で、警察署長の感染が明らかになったのは初めてだった。 大野氏は、大みそかから元日にかけて初詣の警備を視察後、1月1日午後に37度4分の熱が出たことなどから、医療機関を受診。3日にPCR検査を受け、5日に陽性が判明した。 写真はイメージです ©iStock.com 大野氏がPCR検査を受けた3日には、懇親会に同席した交通課長の50代女性警視が、そして6日には地域課の60代男性警部補の感染も次々と確認され、参加した同署員4人のうち3人の感染が判明する騒ぎとなった。 せっかく招待されて参加した祝いの席だっ