タグ

jyunjyouに関するdisableのブックマーク (2)

  • ボーナストラック・トゥ・レ×ミオロメン・イン・ザ・ワールド  - わたりろうか

    あそこ、林のところ、人間学園にも女子はいる、俺は校舎から続く舗装された裏門への道を、腕章を付けながら歩いていた、すると、甲高い、甲高い声が俺は苦手だ、砂のような、ざらざらした感触が、俺はいい、声で、同じく腕章を付けた生徒が告げる、俺はその様子を一瞥して、今日も制服が似合っていて、今日も制服を記録したがっているな、と彼らを見遣り、行くぞ、と一声掛けて立ち去る。しどろもどろに声を発しながらついてくる女子生徒。その俺を、きっとどこかから見ているんだろう、きっといつか今日も声を掛けてくるんだろう、あの屋上の上からきっと、足をぶら下げて、ブランコにでも乗るように、俺を見ているんだろう、そして空を、この校舎を包む、紫の空を、あいつは、きっと、甲高い声は上げなかったろう、またここを記録したがっているな いつかは晴れる光なのに、と、低い声で、砂の重なりだけが醸せる崩れる風の厚さ、それを響かせて、奴は告げる

    ボーナストラック・トゥ・レ×ミオロメン・イン・ザ・ワールド  - わたりろうか
    disable
    disable 2009/01/16
    ゲイかっこいい
  • スーパーリラクゼーション・トゥ・フジ×ファブリック - わたりろうか

    人間学園の校舎裏、木々が直進することを阻む程度には繁っているここは、緑葉に陽が寸断され、いつも間接照明のような仄暗さで、涼しい風が時折吹いた。枯葉が舞い、いつか僕らも枯れていくんだ、なんて、声には出さないけれど人がよく思う陳腐な感傷を、心で呟いた。僕たちには学生服があって、僕たちには校舎がある、でも、それはひと時の陽光で、いつか寸断されるときを待っている、僕の闇は、彼まで届くのかな。 木陰に金髪の少年が座っていた。千人の手と百人の命を吸った上質に過ぎる砂に洗われたような薄い金の絹は、緩い曲線を描き肩口まで伸びている、少し伸ばしたのだろうか、彼は明日には短髪になっているか知れない、見蕩れているとその薄絹が織り成す万華鏡が陽の下で僕を惑わし、妖しさに倒れてしまいそうになる、すると、きっと彼は声も掛けないだろう、でも、僕が目を覚ましたとき、僕の肩を刺繍が入った白いハンケチーフが温めていて、それが

    スーパーリラクゼーション・トゥ・フジ×ファブリック - わたりろうか
  • 1