東京電力福島第1原子力発電所の放射性物質漏れにより、屋内退避指示が出た福島県いわき市の人工透析患者を受け入れている亀田総合病院(千葉県鴨川市)は19日、新たにいわき市の介護老人保健施設「小名浜ときわ苑」の入居者と職員の計約170人を受け入れることを決めた。 鴨川市で民間による被災者受け入れの窓口を務める同病院が、滞在施設の調整がついたことから同市に報告し、いわき市に伝えた。 同病院によると、一つの施設の人々を丸ごと受け入れる方法は全国でも珍しく、亀田信介院長は「入居者を分散させないない方が、双方にとって機能的で本人たちも安心する」と話している。送迎バスの手配や滞在施設へのベッドの運び込み作業などを進め、早ければ20日に受け入れを始めるという。