『ODO YAKUZA TOKYO』という写真集をご存知だろうか。ここで言う「ODO」とは「王道」のこと。そして「YAKUZA」と「TOKYO」はもちろん……。これは、ベルギー人の若き写真家アントン・クスターズが、新宿歌舞伎町で活動する、ある組の日常を撮影した写真集なのだ。「YAKUZA」という、とりわけ外国人にとってはもっともミステリアスな日本文化の一側面に深く寄り添いながら、あくまで客観的にその姿を捉えることに成功した、きわめて稀な作品である。おそらく外国人が、ここまで日本の極道社会に入り込んだ例はこれまでなかったろうし、こんなふうに「YAKUZA」を捉えた日本人カメラマンも、ほとんどいなかったはずだ。 『ODO YAKUZA TOKYO』は、限定500部の初版が2011年6月にベルギーで発売され、口コミのみで1ヶ月足らずのうちに完売。同年11月に第2版が2000部作成されたが、それも

