さて今回は「パンクロックとパトリオティズム」の後編であります。 前回、シャム69を開祖としたOi・ストリートパンクムーブメントの成り立ち及びその代表的なバンドを紹介したが、パンク、ハードコアパンクムーブメントの支持層は「中産階級」であったのと違い、Oiパンクムーブメントの支持層は「労働者階級」であった。当時の英国及び欧州には厳然として社会階層が大きく存在し、労働者階級の若者の人生や将来は頭打ちされていた。Oiパンクムーブメントはこの「労働者階級」の若者にに支持されたことに大きな意味があった。 パンクロックやハードコアパンクの思想の根幹のひとつには「アナーキズム」が存在する。この思想は「個人」や「人間」の尊厳や自由などに主眼を置き、それらを抑圧する体制や権力、システムなどを変革しよう、という思想であり、そのための手段のひとつがパンクロックである、という考え方である。 しかしながらOiパンクム
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