早稲田大商学学術院の50代の男性准教授が発表した論文に、教え子の修士論文からデータなどを無断使用する不正行為があったことが11日、大学関係者の話で分かった。産経新聞の取材に対し、男性准教授は「不適切な点があった」と不正を認めた。早大は停職4カ月の懲戒処分とする方針。 大学関係者によると、問題の論文は男性准教授が平成25、26年に発表した計4本。企業の経営戦略などに関する内容で、うち2本は「日本経営学会」の会誌に掲載され、残る2本は大学が発行する紀要(論文集)に掲載された。 無断使用があったのは、企業の事例研究データを掲載した部分やデータを分析した部分。男性准教授の教え子で当時、修士課程だった学生3人の修士論文に含まれる内容とほぼ同一だった。 男性准教授の論文には引用や謝辞などの表記がなかったという。