菊野雅之 「架橋の会」という勉強会を作りました。八木雄一郎さん、有馬義貴さん、井浪真吾さんにお声かけをして、古典学習について勉強する会です。何回か話合いを重ね、まずは井浪さんのご著書『古典教育と古典文学研究を架橋する』(文学通信、2020年)を読んで、合評会をやろうということになりました。7月2日の夜に4時間弱の合評会を行い、そこでの議論をそれぞれまとめ、noteに書いてみようということになりました。トップバッターは私(菊野)となります。ご笑覧ください。 古典教材研究を全面に押し出した著作が商業ベースで流通している。そんな本はこれまでなかった。それは文学通信という出版社のマネージメントでもあるだろうが、それでもこの本を最初に目にした時は、ある種の衝撃というか、敗北感があった。 それは、こういった仕事が今後求められることを私自身もわかっていたことだし、実現したい仕事だと思っていたからだ。国文