理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター形態進化研究チームのサフィエ・エスラ・サルペル訪問研究員(日本学術振興会特別研究員-PD、大阪大学大学院招へい研究員)、平井珠美テクニカルスタッフ、倉谷滋チームリーダー(開拓研究本部倉谷形態進化研究室主任研究員)、大阪大学大学院理学研究科の藤本仰一准教授らの共同研究グループは、「タテジマイソギンチャク[1]」に左右相称[2]の個体と放射相称[2]の個体が混在することを発見し、両者の体づくりを共通の仕組みで説明する数理モデルを提案しました。 本研究により、現生のほとんどの動物に共通する左右相称性と、進化において祖先的な動物である刺胞動物門[3](クラゲ、イソギンチャクなど)で見られる放射相称性の体づくりの仕組みの関係や、相称性がどのように進化してきたかについての理解が深まることが期待できます。 これまで、左右相称性と放射相称性が同じ生物で現れること