気鋭の現代アーティスト、小松美羽をご存知だろうか。狛犬や龍、麒麟、獅子といった聖なる領域の神獣を一心不乱に描き出す大型のライブペインティングは、観客の目を奪い、近年は海外でも大きな評価を得ている。 毎回100本近く用意する絵の具は床に飛び散り、まっさらだった白装束は多様な色が混ざり合い、徐々に濁っていく。腕や足だけでなく顔や髪の毛にまで勢いよく飛散した絵の具に、小松は気にすることもなく、ニコッと微笑み、凛とした佇まいで写真撮影に応じるのだ。 VR作品はベネチア国際映画祭へ。大英博物館の永久所蔵作品も 日本では2014年5月に出雲大社に絵画「新・風土記」を奉納し、同年9月に東京で初めて個展を開いた。それ以降の海外展開のスケールの大きさは、草間彌生、村上隆、奈良美智に次ぐ可能性を秘めた新世代のアーティストと言っても良いだろう。 2015年からは、小松が造形から製作し、独特の色彩で絵付けをした有
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