子供時代、地元の将棋大会で予選落ち 孫正義氏(以下、孫):羽生さんはどうでしょうか? 羽生善治氏(以下、羽生):「登る山の決め方」ということで、私自身の場合は、最初に将棋に出会ったのは6才の時なんです。ただ、別にそれで将来を決めようということではなくて。野球やったり、サッカーやったり、ラジコンやったり、ダイヤモンドゲームやったり……。私が子供の頃にいわゆるよくやる遊びの中の1つとして、たまたま将棋があったと。 親は、実は将棋は指さないので。毎日遊びに行ってた同級生の友達がいて、その友人が「将棋やろう」ということで。ただ、最初は金4つ振って回ってやる回り将棋とか、歩を横に並べて取ったりするはさみ将棋とか、駒を使って遊ぶものとして、将棋に出会ったんです。 しばらくして、その友達とは将棋はやらなくなって、違うことで遊んでいたんですけれども、半年ぐらいたって、地元で子供の大会があるということで出か